サーシャと交代で休憩をはさみながら、討伐隊の＜クイズ付き立体迷路＞突破を妨げ……その間に、＜天国と地獄フロア＞で稼ぎをあげる。

　そして奴らの財布から奪ったお金を使い、ダンジョンの階層を増やし続けた。

ダンジョン名：恵のダンジョン

属性：土

順位：14/16（261/270）

保有ポイント：10,8245

地脈ポイント：406ポイント/日

階層：42

〜新設or移動した階層〜

35階層：人生ゲーム

36階層：バネの道

37階層：平均値のフロア

38階層：眠らないフロア

39階層：写経フロア

40階層：ボス部屋（アースドラゴン担当）

41階層：アリ&シルクスパイダーの飼育場・機織り場・居住空間

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〜35階層：人生ゲーム〜

一人一人がカプセルの中に入り、正体不明の相手と、モニター越しで人生ゲームをおこなう。

対戦相手は魔王・ゴーレム・侵入者の誰かであり、最下位になった侵入者は死刑。

そして、魔王またはゴーレムが1位になった場合……ゲームの順位に関わらず、侵入者全員カプセルごと地上送りとなる。

〜36階層：バネの道〜

地面の其処彼処からバネが飛び出している、足場最悪の砂漠道。

その中に10個ある「正しい鍵のついたバネ」を引っこ抜き、全てを鍵穴に差し込むまで、37階層への扉は開かない。

なお……一度開いた扉は、10分で閉じるので”ご用心”を。

〜37階層：平均値のフロア〜

5人以上集まったら参加可能な、変則型クイズフロア。

一人一人が小さな個室に入ったあと、出題される”ランキング”に対して、自分が平均値だと思う場合のみ「Yes」のボタンを押す。

「Yes」を10回獲得した者は、勝ち抜けで次のフロアへ。

間違って「Yes」を押した者がいた場合は、連帯責任で男性全員＜チ◯コアタック＞……女性は＜お尻ペンペン＞と＜ウ◯コ砲＞、好きな方を選べる。

〜38階層：眠らないフロア〜

37階層の個室が自動的に移動し、38階層へ着いた時点から10日間、「眠ってはいけないチャレンジ」が始まる。

眠った場合は小部屋ごと0階層へ送られ、強制リタイア。

また、「覚醒ポーション」等の特殊なアイテムを使った場合も、不正と見なし0階層行きとなる。

〜39階層：写経フロア〜

38階層の個室が自動的に移動し、本を一冊を丸々写経すればクリアとなる。

写経の文字は汚くてもいいが、審判のゴーレムが読めないと判断したら、最初から全て”やり直し”となるので、丁寧に書き写すのが望ましい。

本の内容は、ある日突然魔王にされた男の物語。

このフロアは、侵入者がボス部屋に到達するまでの時間を稼ぎつつ……敵を小さな部屋に閉じ込める事で、筋肉を衰えさせ弱体化を狙う目的で作られた。

また本に感情移入し、洗脳されるパターンも狙っているよ。

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　特段戦力は上がっていないけど、コアルームへ到着するまでの時間稼ぎにはなるし、侵入者の弱体化も期待できる。

　もし敵が30階層以降に入ってきたら、水の供給を止めるとともに……足止めしている間に階層を追加して、食料不足でお帰りいただくのが最善だしね。

「ダンジョンが深くなる程、コアルームの安全性も高まっていく。それに襲撃者が落としてくれる、現金・ポイントの額もはね上がる」

　これだけ大規模な襲撃となると……人間を追い払った後も、「弱った若手」狙いの「追い剥ぎ系魔王」に攻められるだろうから……

　カモを食って、力を手に入れるチャンスは今しかない！

「大丈夫、この調子ならいける！　もっと稼いで大きくなるぞ！」

　そんなこんなで悪どく稼いでいると、ヴィッチネント王国・モートランド皇国・サーザンド王国の討伐軍が、続々と集まってきた。

　後方支援部隊は近くの街で待機しているらしいけど、4万人の兵士を砂漠に集めて、財宝一つ出ないダンジョンを攻略しようとか……一体なに考えているんだろう？

　お偉いさんの考える事は、さっぱり分からないよ。

　全軍集結に合わせて、上層部の指揮系統も変わり……今まで偉そうにしていたコンダック准将は、上官の太鼓持ち＆聖女のお守り役に。

　ダンジョンの攻略は三国のトップが相談して行い、それをコンダックたち上級武官が、実行する流れになった。

「と言っても……自己中心的で自尊心の高い輩がトップなのは相変わらずだから、対人系の作戦は今までどおりでOK！」

　問題は、＜ヒステリー女＞と陰口を叩かれているアラフォー聖女のギフト。

〜聖者の祈り〜

純潔を守りとおし、"長い間"修行を積んだ聖職者だけが得られるギフト。

ダンジョンの改造阻害や、ダンジョン攻略時のステータスアップなど、熟練度によって叶う範囲が広がる。

　聖女本人の発言を聞いている限り、ヒスり過ぎて（不本意ながら）嫁ぎ遅れたっぽいんだけど……これでも、純潔は純潔なんだね。

「しかし、ヤバイよなぁ〜。奴が神殿で祈った瞬間、ダンジョンの改造ができなくなったぞ」

読んでくださり、ありがとうございます！

この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

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作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)