武装警察隊ダグフェロン 地球に侵略された星の『特殊な部隊』はハラスメントがまかり通る地獄だった

作者:橋本 直
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語

『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる

 地球人が初めて出会った地球外生命体『リャオ』の住む惑星遼州。
理系脳の多趣味で気弱な『リャオ』の若者、神前(しんぜん)誠(まこと)がどう考えても罠としか思えない経緯を経て機動兵器『シュツルム・パンツァー』のパイロットに任命された。
彼は『もんじゃ焼き製造マシン』のあだ名で呼ばれるほどの乗り物酔いをしやすい体質でそもそもパイロット向きではなかった。
そんな彼がようやく配属されたのは遼州同盟司法局実働部隊と呼ばれる武装警察風味の『特殊な部隊』だった。
そこに案内するのはどう見ても八歳女児にしか見えない敗戦国のエースパイロット、クバルカ・ラン中佐だった。
さらに部隊長は誠を嵌(は)めた『駄目人間』の見た目は二十代、中身は四十代の女好きの中年男、嵯峨惟基の駄目っぷりに絶望する誠。しかも、そこにこれまで配属になった五人の先輩はすべて一週間で尻尾を撒いて逃げ帰ったという。
司法局実動部隊にはパイロットとして銃を愛するサイボーグ西園寺かなめ、無表情な戦闘用人造人間カウラ・ベルガーの二人が居た。運用艦のブリッジクルーは全員女性の戦闘用人造人間『ラスト・バタリオン』で構成され、彼女達を率いるのは長身で糸目の多趣味なアメリア・クラウゼだった。そして技術担当の気のいいヤンキー島田正人に医務室にはぽわぽわな詩を愛する看護師神前ひよこ等の個性的な面々で構成されていた。
その個性的な面々に戸惑う誠だが妙になじんでくる先輩達に次第に心を開いていく。
そんな個性的な『特殊な部隊』の前には『力あるものの支配する世界』を実現しようとする『廃帝ハド』、自国民の平和のみを志向し文明の進化を押しとどめている謎の存在『ビックブラザー』、そして貴族主義者を扇動し宇宙秩序の再編成をもくろむネオナチが立ちはだかった。
そんな戦いの中、誠に眠っていた『力』が世界を変える存在となる。
その宿命に誠は耐えられるか?
SFお仕事ギャグロマン小説。
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序章
第一章 奇才と呼ばれた男
第7話 奇才のその後
2024/10/22 08:34
第二章 落ちこぼれが落ちた『罠』
第12話 就業弱者
2024/10/22 08:39
第三章 ちっちゃな『英雄』
第15話 女エース
2024/10/22 08:42
第四章 『特殊な部隊』へと向かう
第五章 工場の中の『特殊な部隊』
第七章 バックアップメンバーの『濃い』メンツ
第37話 手荒い歓迎
2024/10/29 18:50
第九章 勝利のあと
第十一章 たまり場
第57話 月島屋
2024/11/18 19:08
第58話 看板娘
2024/11/19 04:03
第十二章 飲み会
第十三章 過去と現在
第71話 逃避行
2024/11/21 14:24
第十四章 二日目の職場
第十五章 初めての休日
第十六章 銃と女
第79話 紛争の銃
2024/11/22 18:05
第82話 HK33
2024/11/23 04:28
第十八章 『特殊な部隊』の真実
第92話 拉致
2024/11/24 11:23
第99話 内偵者
2024/11/25 11:35
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