彼女たちの才色兼備
特質して容姿が優れていたり、他人と比べて怜悧なんてことは無くて、無くてはならないこと私たちが必要とされているかどうかと言われると怪しい。
なので今日もこうして放課後の教室だらだらしている訳なのだが。
「今日はどっか寄ってく?」
「お金なーい」
「そういやあざみ、あんたバイトどうしたんよ」
「店長がキモいから辞めたー」
今あざみと呼ばれたのが私、特質して容姿を記述する点無し。
「そういういずみも最近バイト始めたとか言ってなかったー?」
「今日はシフトじゃないのあんたと一緒にすんな」
いずみはいわゆる幼馴染で、子供の頃からずっと一緒にいる、だが容姿は以下略。
「2人ともバイト始めたんだ、私もやろうかな?」
「いやいやようこさっきの話聞いてた?」
「聞いてたよ?バイトをやめたにしてもしようという意思が凄いよね、わたしにはその一歩踏み出す勇気がないから無理」
「そんなん電話して面接受けて一生懸命頑張ります! とかなんとか言っときゃ受かるって」
「そして社会の荒波に揉まれ嫌になって辞めてくると」
「やめるの大前提なんだ」
「当たり前じゃん、いつかはバイトもこの学校からも表現は違うかもだけど・・・いつかは去る日が来るのよ、形ある物皆壊れるって言うじゃない?」
「そっか、そうだよね、いつかはこの学校ともお別れしなきゃいけないんだよね」
「そう考えると色々あったわよね私達」
「じゃぁその日が来ないようにしっかり補習受けような! お前らこのままじゃ、進学さえ怪しいんだから! 一年一学期に補習受けて、なんで高校生活に思いを馳せられるんだお前らは!」
補習講師が声を上げる中彼女たちは今日も生きる、いつか才色兼備になることを夢見て?
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