第54話「三周目〜全容〜」
●一回目
七月十三日(日)
・祭りの日、如月と別れた後、鈴の音を聞く。
・古びた鳥居とお堂を見つける。
・鳥居の先の階段を降りた時、黒猫の死体を見つける。
・黒猫の死体を抱え階段を再び登り、お堂の側に死体を埋める。
・階段を再び降り、降り切る前に黒猫に呼び止められる。
・願いを叶えてもらう。
●二回目
七月四日(金)
・時間が戻り、この日の朝に目が覚める。
・学校を休む。
七月七日(月)
・登校すると、如月が消失している。
七月十二日(土)
・祭りの日に買った御守りが何処からか現れる。如月が存在していたことを確認。
・神社に向かい、黒猫と再び会う。
・如月のことを相談する。
後日
・夢の中で黒猫と会う。
・更なる代償を払うのことを約束し、もう一度時間を戻してもらう。
●三回目
七月四日(金)
・時間が戻り、この日の朝に目が覚める。
・如月に告白する。
七月十三日(日)
・如月とお祭りに行く。
七月十四日(月)
・如月の存在を確認。
七月十五日(火)
・五十嵐 陸が消失。
・如月に五十嵐の存在を確認するが、知らないと言われる。
・学校を早退し、神社へ向かう。
・黒猫には会えなかった。
七月十六日(水)
・菊池 将暉が消失。
・如月に図書室で二人のことを確認するが、返り討ちにあう。
・帰宅してから、神社に向かう。
・神社で如月と会う。
・黒猫には会えなかった。
七月十七日(木)
・母親が消失。
・神社に向かうが黒猫には会えなかった。
七月十八日(金)
・父親が消失。
・神社に向かうが黒猫には会えなかった。
・帰宅後、如月が家に来る。
心乃香は、斗哉に今までのことをざっくりノートに書き出させ、その内容に驚いた。
これは――
とりあえず色々とツッコミたい。ただここは冷静に、始めから順序立てて行こう。心乃香はそう思った。
「……この黒猫、はじめは死体だったってどう言うこと?」
「階段下で死んでたんだ。恐らく、車に撥ねられたんだと思う。何だか、そのままにしておけなくて……」
斗哉は、あの時の惨めな自分と重なったからとは、心乃香に言いたくなかった。
「何で死体が蘇るのよ。はー、意味わからない……」
心乃香はのっけから、もう理解が追いつかなかった。
これは想像以上に厄介なことが起きていると、改めて感じさせられ、心乃香は再度、ソファーに脱力するように体重を掛けた。
つづく
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