52:フロア5.5でのチェック
「さて、確認する必要がありそうなものは……」
俺はフロア4と5で手に入れたマテリアルと設計図の名称を確認。
見る価値のありそうなものは……マテリアルについては真鍮・電撃と肉・電撃。
設計図についてはヒールバンテージ、リボルバー、ケットシーテイル、リザードスキン、デイムビーヘッド、デイムビーボディか。
特殊弾だと嗅覚強化、装甲貫通弾、突撃、有毒弾。
「多いな……」
『ブン。色々と集めていましたからねぇ』
これは流石に全部は見ていられないな。
特殊弾は適応しているパーツが無かったら無視してしまおう。
では、マテリアルから見て行こう。
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肉・電撃
種別:マテリアル
分類:生物系
主に筋肉と脂肪からなる物体。
大抵の魔物の体を構築している物体の一つであり、入手は容易。
ただ、柔らかく、防御能力は極めて低い。
なお、本作『Scarlet Coal-Meterra082』では元の生物の影響を受けず、どの肉も一様にただの肉として扱い、その性質に差は存在しない。
電撃属性を有しており、攻撃に用いれば電撃による追加ダメージを与えられ、防御に用いれば電撃に対する防御を高める事が出来る。
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真鍮・電撃
種別:マテリアル
分類:鉱石系
銅と亜鉛の合金。
錆びにくく、火花が生じず、加工のしやすさと強度を併せ持つ優秀な金属。
金に似た光沢をもつことから貧者の金と呼ばれることもある。
電撃属性を有しており、攻撃に用いれば電撃による追加ダメージを与えられ、防御に用いれば電撃に対する防御を高める事が出来る。
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「電撃属性がある事で追加される文章は一定みたいだな」
『ブン。そのようですね』
マテリアルについては特に特別なことはないと言う感じだな。
とりあえず電撃属性付きの岩、銅、真鍮はあるので、これを利用してパーツは作る事になるだろう。
「さてパーツの方だな」
では続けてパーツの方を見て行こう。
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ヒールバンテージ
種別:パーツ
部位:武装
対応:魔力-魔術-外部-回復
白い包帯状の物体。
損傷したシールドを保有するものに巻きつけることによって、シールドゲージを回復する事が出来る。
ただし、使用には燃料が必要になる。
≪作成には同一のマテリアルが10個必要です≫
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「この……この……シールド関係ではあるが、求めていたものとは……」
『ブブ。残念でしたね。トビィ』
まずヒールバンテージ。
俺は! シールドを得る手段が欲しいのであって! シールドを回復する手段はまだ早いんだよ!
しかもこれ、フレーバーテキストを見る限り、シールドを完全に失った状態だと効果がない奴だよなぁ……。
何とも微妙な。
悪いとも言えない辺り、余計に微妙な……。
まあいい次だ。
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リボルバー
種別:パーツ
部位:武装
対応:物理-化学-外部-DoT
リボルバー銃を模して造られた回転式拳銃。
装弾数六発。
威力、精度、射程、いずれも心もとないが、近距離戦闘で用いるには十分な代物だろう。
≪作成には同一のマテリアルが10個必要です≫
▽▽▽▽▽
「普通」
『ブブ。手厳しいですね』
リボルバーは普通の代物だった。
強度確認のために後で一応作って殴ってもいいが、それぐらいだな。
はい次。
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ケットシーテイル
種別:パーツ
部位:武装
対応:氷結-生物-内部-強化
根本はどこにでも付けられるようになっている。
しかし、可動部は根本だけである。
一体何に使えるのだろか?
≪作成には同一のマテリアルが3個必要です≫
▽▽▽▽▽
「んー?」
『長さは50センチほど。ゆらゆらと動く姿を再現するため、幾つものパーツから出来ているようですが、そのために根本しか動かせないようですね』
ケットシーテイルは不思議な物体だ。
岩で作った場合、小石のような岩が何個も繋がって、猫の尻尾のような形を形成している。
で、どこにでも張り付く、根本しか動かせないとなると……鞭のように使えばいいのか?
いや流石にそれは……なんと言うか、火力としてはあまりにも微妙と言うか、これまでに見てきた諸々を考えたら、マトモな鞭も絶対に何処かにあるわけで、無理に猫の尻尾を武器にする必要なんてないだろう。
だから、他の使い方が何かあると思うのだが……。
「……。いやまさかこれ……そういう事か?」
『トビィ?』
「もしそれが上手くいくなら……うわっ、立ち回りがまったくの別物になるぞ……」
『ブーン? トビィ、説明してほしいのですが?』
一つ閃いてしまった。
それも恐ろしい閃きであると自画自賛したくなるような閃きだ。
だがもしも上手くいくのなら……俺の戦闘能力が大きく上昇することになる。
「ああうん、説明。説明なぁ……後で作るから、その時まで待ってくれ。上手くいくかどうかは半分くらい賭けだしな」
『ブブ。そうですか。では待ちます』
うん、ケットシーテイルを作るのに必要なマテリアルは3個だけのようだし、それなら試してみてもいいだろう。
という訳で、ケットシーテイルについては後で作る事にする。
それでは次の設計図を見てみるとしよう。