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52:フロア5.5でのチェック

「さて、確認する必要がありそうなものは……」

 俺はフロア4と5で手に入れたマテリアルと設計図の名称を確認。

 見る価値のありそうなものは……マテリアルについては真鍮・電撃と肉・電撃。

 設計図についてはヒールバンテージ、リボルバー、ケットシーテイル、リザードスキン、デイムビーヘッド、デイムビーボディか。

 特殊弾だと嗅覚強化、装甲貫通弾、突撃、有毒弾。


「多いな……」

『ブン。色々と集めていましたからねぇ』

 これは流石に全部は見ていられないな。

 特殊弾は適応しているパーツが無かったら無視してしまおう。

 では、マテリアルから見て行こう。



△△△△△

肉・電撃

種別:マテリアル

分類:生物系


主に筋肉と脂肪からなる物体。

大抵の魔物の体を構築している物体の一つであり、入手は容易。

ただ、柔らかく、防御能力は極めて低い。

なお、本作『Scarlet Coal-Meterra082』では元の生物の影響を受けず、どの肉も一様にただの肉として扱い、その性質に差は存在しない。


電撃属性を有しており、攻撃に用いれば電撃による追加ダメージを与えられ、防御に用いれば電撃に対する防御を高める事が出来る。

▽▽▽▽▽


△△△△△

真鍮・電撃

種別:マテリアル

分類:鉱石系


銅と亜鉛の合金。

錆びにくく、火花が生じず、加工のしやすさと強度を併せ持つ優秀な金属。

金に似た光沢をもつことから貧者の金と呼ばれることもある。


電撃属性を有しており、攻撃に用いれば電撃による追加ダメージを与えられ、防御に用いれば電撃に対する防御を高める事が出来る。

▽▽▽▽▽



「電撃属性がある事で追加される文章は一定みたいだな」

『ブン。そのようですね』

 マテリアルについては特に特別なことはないと言う感じだな。

 とりあえず電撃属性付きの岩、銅、真鍮はあるので、これを利用してパーツは作る事になるだろう。


「さてパーツの方だな」

 では続けてパーツの方を見て行こう。



△△△△△

ヒールバンテージ

種別:パーツ

部位:武装

対応:魔力-魔術-外部-回復


白い包帯状の物体。

損傷したシールドを保有するものに巻きつけることによって、シールドゲージを回復する事が出来る。

ただし、使用には燃料が必要になる。


≪作成には同一のマテリアルが10個必要です≫

▽▽▽▽▽



「この……この……シールド関係ではあるが、求めていたものとは……」

『ブブ。残念でしたね。トビィ』

 まずヒールバンテージ。

 俺は! シールドを得る手段が欲しいのであって! シールドを回復する手段はまだ早いんだよ!

 しかもこれ、フレーバーテキストを見る限り、シールドを完全に失った状態だと効果がない奴だよなぁ……。

 何とも微妙な。

 悪いとも言えない辺り、余計に微妙な……。

 まあいい次だ。



△△△△△

リボルバー

種別:パーツ

部位:武装

対応:物理-化学-外部-DoT


リボルバー銃を模して造られた回転式拳銃。

装弾数六発。

威力、精度、射程、いずれも心もとないが、近距離戦闘で用いるには十分な代物だろう。


≪作成には同一のマテリアルが10個必要です≫

▽▽▽▽▽



「普通」

『ブブ。手厳しいですね』

 リボルバーは普通の代物だった。

 強度確認のために後で一応作って殴ってもいいが、それぐらいだな。

 はい次。



△△△△△

ケットシーテイル

種別:パーツ

部位:武装

対応:氷結-生物-内部-強化


猫獣人(ケットシー)の尻尾を模して造られた奇妙な物体。

根本はどこにでも付けられるようになっている。

しかし、可動部は根本だけである。

一体何に使えるのだろか?


≪作成には同一のマテリアルが3個必要です≫

▽▽▽▽▽



「んー?」

『長さは50センチほど。ゆらゆらと動く姿を再現するため、幾つものパーツから出来ているようですが、そのために根本しか動かせないようですね』

 ケットシーテイルは不思議な物体だ。

 岩で作った場合、小石のような岩が何個も繋がって、猫の尻尾のような形を形成している。

 で、どこにでも張り付く、根本しか動かせないとなると……鞭のように使えばいいのか?

 いや流石にそれは……なんと言うか、火力としてはあまりにも微妙と言うか、これまでに見てきた諸々を考えたら、マトモな鞭も絶対に何処かにあるわけで、無理に猫の尻尾を武器にする必要なんてないだろう。

 だから、他の使い方が何かあると思うのだが……。


「……。いやまさかこれ……そういう事か?」

『トビィ?』

「もしそれが上手くいくなら……うわっ、立ち回りがまったくの別物になるぞ……」

『ブーン? トビィ、説明してほしいのですが?』

 一つ閃いてしまった。

 それも恐ろしい閃きであると自画自賛したくなるような閃きだ。

 だがもしも上手くいくのなら……俺の戦闘能力が大きく上昇することになる。


「ああうん、説明。説明なぁ……後で作るから、その時まで待ってくれ。上手くいくかどうかは半分くらい賭けだしな」

『ブブ。そうですか。では待ちます』

 うん、ケットシーテイルを作るのに必要なマテリアルは3個だけのようだし、それなら試してみてもいいだろう。

 という訳で、ケットシーテイルについては後で作る事にする。

 それでは次の設計図を見てみるとしよう。

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