主人公の戸山くんはタイトル通り『嫌われ者』です。本人もそれを自覚していますが、まったく気にしていません。何なら自分の立場を利用したりもします。 そんな戸山くんが学校で巻き起こる異能系頭脳バトル（この言い方が正しいのかは分かりませんが）に立ち向かっていきます。最初はいやいや巻き込まれただけで、消極的な態度を見せる戸山くん。けれど、本当は……？　 しっかりとした伏線回収は見ていて驚かされますし、「なるほど……」と思わず唸ってしまうほど。読み終わった後はすごくすっきりしました。それでいて、続きが気になってすぐにでも次の章を読みたくなってしまう。読後感の良さと次回への期待が両立しています。 最後に一言だけ。素晴らしい作品をありがとうございます！