私がこの作品について、オススメするのは主に2点あります。 　緩急の付け方がうまい点。コレがこの作品の持つ一番大きな魅力だと私は思っています。他の方も言っている主人公と他のキャラクターとの絡み、思わず興奮する熱い展開、それらも素晴らしい魅力です。ただ、この緩急が付いているというのはより重要です。もちろん片方だけでも素晴らしい魅力なのですが、片方だけでは完璧な魅力たり得ないものを完璧な魅力としているのがこの緩急の付き方によるものでしょう。 　次に深くも浅くも読めて、読む層を選ばない点。まず、この作品は設定が盛り沢山です。一回読んだだけではまず確実に理解はできないでしょう。断言します。しかし、作品の雰囲気や印象は、一読でも掴みやすいです。 一度読んで、雰囲気を掴んでみては如何でしょうか。 その後深く考察するもよし、好きな場面を読み直すもよし、貴方の求める桃源郷がそこには広がっているはずです。