アマラのレビューした作品一覧

レビューした作品一覧全3件
もともと筆力のある作者の、少し変わった世界観の作品 キャラクターごとの個性に、さっぱりとした時代劇風のエピソード これらの相性がとてもよく、作者の持ち味である「キャラの濃さ」も相まって極上の読後感を味わえる 「小説家になろう」の場所柄「時代劇」然としたこの作品を毛嫌いするものもいるかもしれないが、ぜひ一度読んで見てほしい 作品自体もさほど長いものでもなく、完結もしているので、すぐに読みきることができるだろう そして読みきったころには、主人公達のこの先に思いを馳せている筈だ
ライトノベルトを書く事
投稿日:2015年8月21日
主人公は、時代小説の大御所で、ライトノベルが大嫌いだ。 そんな主人公が娘を誘拐され、無理矢理「作家になろう」というサイトで小説をかかされる。 そこで一位をとらなければ、娘を殺すと脅されて。 なんともアレな要求と内容を、筆者の勢いで押し通してしまっている。 一気に読ませるだけの力が、作者の文章には篭められていた。 主人公は歴史小説家だが、止むに止まれず「なろうらしいライトノベル」を書く事になる。 だが、すんなりと書けている自分に気が付くことになる。 何故か? それは、作品を読んで知って欲しい。 この作品を読んでいて、ふと自分が小説をかき始めた時のことを思い出した。 ギャグ作品のはずなのに、何故か私は涙が流れてきた。 同じ気持ちを分かち合える人は少ないかも知れない。 だが、面白い物語である事は間違いないと思う。
作者であるナチさん独特のセンスと文体が光る、秀逸な短編です。 短編にはこういう書き方もある、というお手本のような作品でした。 起承転結、なんてまるでムシです、いい意味で。 オチ、オチ、オチの嵐です。 この心地よい暴風雨のようなボケの嵐を、ぜひ皆さんにも体験して頂きたい。 最後の一文に込められた圧倒的なオチ力に、きっと感動を覚えて頂ける事でしょう。 私もこんな短編をかける様になりたいな。 そんな風に思わせてくれる、素晴らしい作品でした。