アマラのレビューした作品一覧
レビューした作品一覧全3件
一読の価値がある、パラレル時代小説
投稿日:2015年10月31日
もともと筆力のある作者の、少し変わった世界観の作品
キャラクターごとの個性に、さっぱりとした時代劇風のエピソード
これらの相性がとてもよく、作者の持ち味である「キャラの濃さ」も相まって極上の読後感を味わえる
「小説家になろう」の場所柄「時代劇」然としたこの作品を毛嫌いするものもいるかもしれないが、ぜひ一度読んで見てほしい
作品自体もさほど長いものでもなく、完結もしているので、すぐに読みきることができるだろう
そして読みきったころには、主人公達のこの先に思いを馳せている筈だ
レビュー作品
日暮れの風 〜永世江戸とれじゃーはんたー奇譚〜
作品情報
ライトノベルトを書く事
投稿日:2015年8月21日
主人公は、時代小説の大御所で、ライトノベルが大嫌いだ。
そんな主人公が娘を誘拐され、無理矢理「作家になろう」というサイトで小説をかかされる。
そこで一位をとらなければ、娘を殺すと脅されて。
なんともアレな要求と内容を、筆者の勢いで押し通してしまっている。
一気に読ませるだけの力が、作者の文章には篭められていた。
主人公は歴史小説家だが、止むに止まれず「なろうらしいライトノベル」を書く事になる。
だが、すんなりと書けている自分に気が付くことになる。
何故か?
それは、作品を読んで知って欲しい。
この作品を読んでいて、ふと自分が小説をかき始めた時のことを思い出した。
ギャグ作品のはずなのに、何故か私は涙が流れてきた。
同じ気持ちを分かち合える人は少ないかも知れない。
だが、面白い物語である事は間違いないと思う。
レビュー作品
なろうに潜むかもしれないファンタジー
作品情報
体重計ってすげぇな、と思いました
投稿日:2014年9月16日
作者であるナチさん独特のセンスと文体が光る、秀逸な短編です。
短編にはこういう書き方もある、というお手本のような作品でした。
起承転結、なんてまるでムシです、いい意味で。
オチ、オチ、オチの嵐です。
この心地よい暴風雨のようなボケの嵐を、ぜひ皆さんにも体験して頂きたい。
最後の一文に込められた圧倒的なオチ力に、きっと感動を覚えて頂ける事でしょう。
私もこんな短編をかける様になりたいな。
そんな風に思わせてくれる、素晴らしい作品でした。