──『俺の人生で一番旨かったのは、四十年前に食べた“百万円のラーメン”だったよ。どんなもんか当てられたら、お前にもそいつを食わせてやる』── 男子高校生四人がラーメンを食べながら、祖父から出された問題をあーだこーだ言いつつ考える話。

　不運な少女、幸子はバナナの皮を踏んで階段から落ちてしまう。そして、偶然にもそれを助けようとした少年、ノボルもまた階段を通ると異世界に行ってしまう体質であった。 　異世界のダンジョンへ転移してしまった二人は元の世界に帰ろうとするが、二人の体質が噛み合い、ノボルの既知の階段を通らなければ元の世界に無事に帰れない状況に。 　かくして、二人は波瀾万丈な旅をすることになった。トンチキ異世界で二人は美味しいものを食べ、不運に襲われ、階段から落ち、ダンジョンを冒険し、階段に襲われる。果たして二人は無事に帰還することができるのか。